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COLUMN コラム

名画から選んだ美しい英語

2017.07.31

名画から選んだ美しい英語(132)

原島 一男

 “I usually manage on my own.”
 「自分のことは自分でやる」
  (アバウト・ア・ボーイ)

 映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。 
 大人になりきれず、自分の世界だけに生きる38歳の男性と、学校にも家庭にも悩みを抱える12歳の中学生の友情を描く『アバウト・ア・ボーイ』。
 原作はイギリスの作家ニック・ホ?ンビィ。ロンドンの独身貴族ウィル(ヒュ?・グラント)は、亡き父親の印税で豊かに暮らしていますが、ふとしたことで、シングルマザーと暮らすマーカス(ニコラス・ホルト)に出会い、真の人生に目覚めて行きます。
 これは、学校の帰りにマーカスが突然ウィルを訪ねて行った時の会話。

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MARCUS: Can I come in?            「入ってもいい?」
WILL:   No.                    「だめだ」
MARCUS: Why?                 「どうして?」
WILL:  Cause I'm busy. I'm...            「忙しいからね。ぼくは、」
MARCUS: What are you doing?          「何してるの?」
WILL:  I'm, um... watching T.V.         「うん、テレビを見てる」
MARCUS: I could watch it with you, if you like. 「よければ、テレビ一緒に見てもいいよ」
WILL:  Well, that's very nice of you, Marcus,   「それはどうも、マーカス、でも、
       but I usually manage on my own, thanks. ぼくは自分のことは自分でできるんだ」

-「アバウト・ア・ボーイ」 (About A Boy  2002  監督:ポール・ウェイツ/クリス・ウェイツ 
 脚本:ピータ?・ヘッジス/ポール・ウェイツ/クリス・ウェイツ)
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  会ってから日が浅いこともあって、二人の会話はやや他人行儀です。
 ですから、正しい英語を正しいイントネーションできちんと発音していて、教科書のようです。
 マーカスは子供なので、丁寧な言葉を使っているわりには、自分のしたいことを押し通そうという気持ちが強い一方、ウィルのほうは、マーカスを子供扱いして追い返そうとしながらも、上品な言葉で対応しています。
  「テレビを見ているから、忙しい」といわれたマーカスは、”I could watch it with you, if you like.”
 if you like(もし、よかったら)という言葉と、I could?(?することも)を組み合わせた丁寧な言葉(仮定法)。
 そういわれたウィルは、「それはどうもご親切に」(that's very nice of you.) とお礼を言ってから、「いつも自分のことは自分でやっているから」(I usually manage on my own.) と答えています。
 これは、いつもの習慣を話しているので、現在形です。 “I think I’ll manage.” と言ってもかまいません。

・manage on my own/manage by oneself  = 自分だけで、(ひとりで、?の助けで)どうにかやる


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原島 一男

Kazuo Harashima

PROFILE

一般社団法人内外メディア研究会理事長、ノンフィクション作家。慶應義塾大学経済学部卒業。ボストン大学大学院コミュニケーション学科に留学後、1959年NHKに入局。国際局で英語ニュース記者・チーフプロデューサーを務める。定年退職後、山一電機株式会社に入社、取締役・経営企画部長などを務める。現在、英語・自動車・オーディオ関連の単行本や雑誌連載の執筆に専念。日本記者クラブ・日本ペンクラブ会員。『店員さんの英会話ハンドブック』(ベレ出版)、『オードリーのように英語を話したい!』(ジャパン・タイムズ)、『なんといってもメルセデス』(マネジメント社)など、著書多数。

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