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COLUMN コラム

名画から選んだ美しい英語

2018.12.03

名画から選んだ美しい英語(148)

原島 一男

 “Is this your first visit to Venice?” 
「ヴェニスは初めてですか?」
(旅情)

 映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
 イタリアの水の都ヴェニスでのつかの間の恋。
アメリカの地方都市で秘書生活を送ってきたジェーン・ハドソン(キャサリーン・ヘプバーン)は、長年の夢が実現します。到着直前の列車の中で英国紳士とこんな会話を交わします。

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ENGLISHMAN: Is this your first visit to Venice? 「ヴェニスは初めてですか?」
JANE: Yes. Is it yours?             「ええ、あなたは?」
ENGLISHMAN: No. I’ve been here several times.  「何回かきています」
JANE: Several times... you have?         「何回もですか?」
ENGLISHMAN: Yes. I hope you’re going to like it.「ええ、気に入られるといいですね。
            Oh, I’m sure you will.           ああ、きっと気にいるでしょうね。
            But not everybody likes it             でも、誰でも同じように
            in the same way.                         気にいるとは限りません。
            Some people find it too noisy,      うるさ過ぎるという人もいます。
            and it is very noisy.            確かに、とてもうるさいのです。
            But the majority find it          でも、大多数はとても美しいと
    very beautiful.              感じているようです」
JANE: Well, I guess I’ll settle for              「それじゃ、わたしは
           the majority.                多数派にするわ」
-「旅情」(Summertime 1955年  監督: デヴィッド・リーン  
            脚本:デヴィッド・リーン/H・E・ベイツ  原作:アーサー・ローレンツ「かっこう鳥の頃」)

・“Is this your first visit to 〜?”=「〜は初めてですか?」と旅行者に尋ねる定番表現
・several times = 4〜5回ほど
・in the same way = 同じように
・majority = 多数  
・settle for the majority = 多数派で我慢する/落ち着かせる
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 多くの人が感じるように、ヴェニスは確かに美しいところ。
 ジェーンは、この旅でこれまで自分が探していたものを見つけようとしていました。
 それは、本当の恋だったのでしょうか。

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原島 一男

Kazuo Harashima

PROFILE

一般社団法人内外メディア研究会理事長、ノンフィクション作家。慶應義塾大学経済学部卒業。ボストン大学大学院コミュニケーション学科に留学後、1959年NHKに入局。国際局で英語ニュース記者・チーフプロデューサーを務める。定年退職後、山一電機株式会社に入社、取締役・経営企画部長などを務める。現在、英語・自動車・オーディオ関連の単行本や雑誌連載の執筆に専念。日本記者クラブ・日本ペンクラブ会員。『店員さんの英会話ハンドブック』(ベレ出版)、『オードリーのように英語を話したい!』(ジャパン・タイムズ)、『なんといってもメルセデス』(マネジメント社)など、著書多数。

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