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COLUMN コラム

名画から選んだ美しい英語

2019.03.04

名作にみる美しい英語(151)

原島 一男

‘Come to lunch some day.’

  「そのうち、ランチでもいかが」
 (グレート・ギャツビー)

 小説や映画などの名作から選んだ美しい英語を紹介する連載。
 そのフレーズが生まれた時代を色濃く伝え、使った人の気持ちを具体的に表します。
 それをじっくり観察することで、あなたの今の英語を鍛えあげましょう。

‘Come to lunch some day.’      「そのうち、ランチでもいかが」
‘Where?’                         「どこで?」     
‘Anywhere?’                      「どこででも」     
‘All right, I’ll be glad to.’   「いいですね。よろこんで」
-「グレート・ギャツビー」 (The Great Gatsby by Francis Scott Fitzgerald)  
 

‘文学史に残る傑作’と評価されているスコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」 。
 発表されたのは1924年なので100年近く前。昔も大昔のことですが、そのまま現代でも通じます。
 これはエレベーターの中での会話。ほとんど単語の羅列で言葉はいらないのです。
 それほど親しくない人との場合なら、もっと丁寧な誘い方はありますけど、ここでは単語だけで済ませています。
 食事に誘うには、あまり多くの言葉はいらないようですね。

・‘I’ll be glad to.’は相手の提案に同意する言い方の定番

 次は、もう少し言葉を多くしたディナーへの誘い方です。
 映画「慕情」から、場所は香港。新聞記者のマーク・エリオット(ウイリアム・ホールデン)と女医のハン博士(ジョニファ・ジョーンズ)。

MARK: Are you on duty Wednesday?            「水曜日は仕事ですか?」     
HAN: Well, I have Wednesday afternoons off. 「水曜の午後は休みです」 
MARK: Good. It's the night                  「よかった。その夜は
            of the Moon Festival.                 ムーン・フェステイバルです。
  Will you have dinner with me?       夕食を一緒にどうですか?」      
HAN: Well, I'll meet you at the staff entrance 「では、病院の社員玄関で
   of the hospital at six.          6時にお会いします」
ー「慕情」(Love is a Many Splendored Thing 1955 監督:ヘンリ−・キング)

 映画「恋に落ちて」では、建築技師フランク・ラフテイス(ロバード・デ・ニーロ)は、最大級の丁寧な表現で、グラフィックデザイナーのモリー・ギルモア(メリル・ストリープ)をランチに誘っています。
 つまり、「もし時間を取ることができたらランチでも」と仮定法過去形を使っています。

FRANK: Well, maybe if we had, if you had time,
               we could have lunch or something.    
MOLLY: Oh! Lunch?  Ah, yeah, well, I don't know...

「もし時間があって、よろしかったら、ランチか何かご一緒できるかと思っております」
「ランチですって? さあ、どうしようかしら」
-「恋に落ちて」(Falling in Love 1984 監督:ウール・グロスバード)

 この I don't know... の後には、what to say か how to say が省略されています。
「なんと言っていいか」と曖昧さを示しながら同意をしています。

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原島 一男

Kazuo Harashima

PROFILE

一般社団法人内外メディア研究会理事長、ノンフィクション作家。慶應義塾大学経済学部卒業。ボストン大学大学院コミュニケーション学科に留学後、1959年NHKに入局。国際局で英語ニュース記者・チーフプロデューサーを務める。定年退職後、山一電機株式会社に入社、取締役・経営企画部長などを務める。現在、英語・自動車・オーディオ関連の単行本や雑誌連載の執筆に専念。日本記者クラブ・日本ペンクラブ会員。『店員さんの英会話ハンドブック』(ベレ出版)、『オードリーのように英語を話したい!』(ジャパン・タイムズ)、『なんといってもメルセデス』(マネジメント社)など、著書多数。

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