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COLUMN コラム

名画から選んだ美しい英語

2015.05.07

「名画から選んだ美しい英語」(103)

原島 一男

“I don't depend on nobody and nobody depends on me... My life's my own.”
「誰にも依存しないし、誰もぼくに依存しない。ぼくの人生はぼくのもの」
(アルフィー)

映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
トレンディなニューヨークでスタイリッシュなファッションを身につけて、マンハッタンをところ狭しと走り回るリムジン運転手アルフィー・エルキンス(ジュード・ロウ)。FACE、BOOBS、BUM(顔、胸、お尻)をキーワードに、独身レディから、人妻、ビジネス・ウーマンまで何人かのガールフレンドとのラブ・ゲームの連続。しかし、幸せは、そんなに長続きするものではありません。ガールフレンドたちは、アルフィーに愛想をつかし、ひとり、また一人と彼のもとを去って行くのでした。アルフィーの言葉。

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ALFIE: What have I got? Really? 「ぼくは何を得たのか?本当に?
Some money in my pocket, ポケットには、いくらかの金、
some nice threads, いくらかのコネ、
fancy car at my disposal, and I'm single. 自由にできる車、それで独身。
Yeah... unattached, free as a bird... そう、束縛なし、鳥のように自由。
I don't depend on nobody ぼくは誰にも依存しないし、
and nobody depends on me... 誰もぼくに依存しない。
My life's my own. ぼくの人生はぼくのもの。
But I don't have peace of mind. しかし、心の平和はない。
And if you don't have that, 心の平和がなければ、
you've got nothing. 何もないということだ。
So... what's the answer? それで、答は?…」

―「アルフィー」 (Alfie  2004年 監督:チャールズ・シャイア
脚本:エレイン・ポープ/チャールズ・シャイア 原作戯曲/オリジナル脚本:ビル・ノートン)

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「どんなに自由だとしても、心の平和がなければ、何もないこと」は、人生の機微を言い当てています。
「アルフィーのように‘もてる男’を演ずるのは、どんな役者にとっても試練なのだが、脚本がとてもいいので、やらないわけにはいかなかった」と主演のジュード・ロウは語ります。「‘もてる男’を演ずるのは試練」であっても、‘もてること’に、ただ有頂天にならず、‘節度ある行動をとることが何よりも大切’とこの映画は教えています。

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原島 一男

Kazuo Harashima

PROFILE
一般社団法人内外メディア研究会理事長、ノンフィクション作家。慶應義塾大学経済学部卒業。ボストン大学大学院コミュニケーション学科に留学後、1959年NHKに入局。国際局で英語ニュース記者・チーフプロデューサーを務める。定年退職後、山一電機株式会社に入社、取締役・経営企画部長などを務める。現在、英語・自動車・オーディオ関連の単行本や雑誌連載の執筆に専念。日本記者クラブ・日本ペンクラブ会員。『店員さんの英会話ハンドブック』(ベレ出版)、『オードリーのように英語を話したい!』(ジャパン・タイムズ)、『なんといってもメルセデス』(マネジメント社)など、著書多数。

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