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COLUMN コラム

名画から選んだ美しい英語

2016.02.15

「名画から選んだ美しい英語」(113)

原島 一男

“I see dead people.”「ぼくは死んだ人が見える」
(シックス・センス)

映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
アメリカ東部に住む小児専門の精神科医マルコム・クロウ(ブルース・ウィリス)は、10年前、心を病んだある少年を救うことが出来ず、自分を責め続けていましたが、再び、似たような少年を患者として持つことになります。8歳のコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は感受性が強く、いつも何かにおびえています。話しているうちに、マルコムは少年の秘密を聞き出します。

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COLE: I see dead people. 「ぼくは死んだ人が見える」
MALCOLM: In your dreams? 「夢の中で?」
COLE:  No... 「ううん」
MALCOLM: While you're awake? 「起きているときに?」
COLE: Walking around like regular people. 「普通の人のように歩き回っている」
MALCOLM: How often do you see them? 「いつも見えるのかい?」
COLE: All the time. They're everywhere. 「いつも、いつも。どこにでもいる。
They don't see each other. (死んだ人たちは)お互いには見えないけど
They only see what they wanna see. 自分が見たいものは見える。
They don't know they're dead. でも、死んでいることを知らない」

 

-「シックス・センス」 (The Sixth Sense 1999  監督:M・ナイト・シャマラン)
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ここで、普通の会話は、ほとんど単語だけで成り立っていることに注目しましょう。
コールは、自分が見ている死んだ人たちの様子を説明しているわけですが“ I see dead people. ”と現在形を使っています。
また、walking around の前には、they are (dead people are)が省略されていて、死んだ人たちは「歩き回っている」と現在進行形を使っています。
また、マルコムの質問の ”In your dreams?”(夢で?)や“While you're awake?”(起きているときに?)は、わずか3つの単語を使っているだけです。その後も“How often?”と do you see them は省略することもできます。

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原島 一男

Kazuo Harashima

PROFILE
一般社団法人内外メディア研究会理事長、ノンフィクション作家。慶應義塾大学経済学部卒業。ボストン大学大学院コミュニケーション学科に留学後、1959年NHKに入局。国際局で英語ニュース記者・チーフプロデューサーを務める。定年退職後、山一電機株式会社に入社、取締役・経営企画部長などを務める。現在、英語・自動車・オーディオ関連の単行本や雑誌連載の執筆に専念。日本記者クラブ・日本ペンクラブ会員。『店員さんの英会話ハンドブック』(ベレ出版)、『オードリーのように英語を話したい!』(ジャパン・タイムズ)、『なんといってもメルセデス』(マネジメント社)など、著書多数。

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