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COLUMN コラム

名画から選んだ美しい英語

2016.12.19

「名画から選んだ美しい英語」(124)

原島 一男

“That’s unusual.”
「滅多にないことで、おかしい」
(チャイナタウン)

映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
1930年代のロサンゼルス。私立探偵のギテス(ジャック・ニコルソン)は水源電力局部長の死をめぐって、その真相を探るため、夫人のイヴリン(フェイ・ダナウェイ)と捜査に乗り出します。二人の会話。

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GITTES: We got it. We got it.                 「やっと分かったことがある。やっとね」
EVELYN: What? What is it?         「何?何なの?」
GITTES: There was a memorial service today「今日、ジャスパー・レイマー・クラブの
for Jasper Lamer Crab.       葬儀があった」
EVELYN: Is that unusual?          「それって滅多にないこと?」
GITTES:  He passed away two weeks ago   「かれは2週間前に亡くなった。
and he bought the land a week ago.  1週間前にその土地を買った。
That’s unusual.          これは、滅多にないことで、おかしい」

「チャイナタウン」(Chinatown 1974 監督:ロマン・ポランスキー 脚本:ロバート・タウン) 

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この映画は、当時のチャイナタウンの暗い、不可解な雰囲気を伝えたことで話題になりました。 

・pass away =「死亡する」の丁寧な表現 → 「亡くなる」  
・unusual   =「滅多にない」「普通ではない」「いつもとは違う」→ 「不思議な」

unusualは usual(いつもの/普通の)の反対を表わす言葉。
親しい間柄なら、“You look unusual.”「あなたって変わっているみたい」とか、
行きつけのレストランなどで、“I'll have the usual.”「いつもと同じものを」と注文します。

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原島 一男

Kazuo Harajima

PROFILE
ノンフィクションライター。慶應義塾大学経済学部卒業。ボストン大学大学院コミュニケーション学科に留学後、1959年NHKに入局。国際局で英語ニュース記者・チーフプロデューサーを務める。定年退職後、山一電機株式会社に入社、取締役・経営企画部長などを務める。現在、英語・自動車・オーディオ関連の単行本や雑誌連載の執筆に専念。日本記者クラブ・日本ペンクラブ会員。『店員さんの英会話ハンドブック』(ベレ出版)、『オードリーのように英語を話したい!』(ジャパン・タイムズ)、『なんといってもメルセデス』(マネジメント社)など、著書多数。

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